i-Construction 2.0が目指す「建設現場のオートメーション化」に貢献する技術を実演
この度、株式会社小原建設(主催)は、岩手河川国道事務所様、日本キャタピラー合同会社様と合同で、「遠隔操作重機試運転公開」を以下の通り開催いたします。
本イベントは、国土交通省が推奨するi-Construction 2.0の目標である「建設現場のオートメーション化による生産性向上(省人化)」に繋がる、遠隔操作重機の「災害地復旧での運用」と「省人化の可能性」を検証することを目的としています。
遠隔操作技術は、近年発生する自然災害の復旧工事現場や、日常的な危険作業を伴う現場、また、COVID-19のような変化に対応できるスピードと柔軟性が求められる状況において注目されており、建設現場のDXを加速させる汎用性の高いリモートテクノロジーとして期待されています。
遠隔操作重機の運用は、いわて建設ICT活用協議会の設立趣旨にも合致する、建設ICTの普及に不可欠な取り組みと考えております。ぜひ、この機会に将来的な建設技術への理解と見聞を深めていただきたく、関係各位の皆様にご来場いただけますと幸いです。
開催概要
日時 | 2025年10月24日(金) 13:00~15:00 |
場所 | 奥州市前沢生母地内(北上川上流前沢赤生津地区左岸河道掘削築堤等工事 現場内) |
主催 | 株式会社 小原建設 |
協力 | 岩手河川国道事務所 様、日本キャタピラー合同会社 様 |
目的 | ・遠隔操作重機の「災害地復旧での運用」、「省人化の可能性」の検証 ・重機の遠隔操作実演 |
実演・検証内容
今回の試運転では、重機作業をサポートする以下の機能を使用した実演と検証を行います。
- 検証①「旋回アシスト」を使用した掘削作業の実演
- 掘削位置と積込位置を予め設定することで、ポイントで自動停止する機能です。
- 有人操作(アシスト無/有)、遠隔操作(アシスト無/有)の4パターンで作業時間を計測し、比較検証します。
- 検証②「マシンコントロール」を利用した整地作業の実演
- 遠隔操作での整形作業は難しいとされますが、マシンコントロールを活用することで大幅なサイクルタイム短縮と施工精度向上が図れるか検証します。
- パケットの高さ・角度を固定することで遠隔操作でも施工精度向上を目指します。
- 有人操作(コントロール無/有)、遠隔操作(コントロール無/有)の4パターンで検証します。
遠隔操作システム「CAT Command」について
今回の試運転で使用する「CAT Command」は、油圧ショベルに装着可能な後付け遠隔操作キットです。
- コンソール(近距離操作)とステーション(遠隔操作)の違い
- CAT Command コンソール (近距離):直線距離で最大400mまで通信可能。災害現場などの現場内無人化施工(L-O-S)で活用されます。
- CAT Command ステーション (遠隔):アクセスポイントを通じて距離制限なく重機の操作が可能。遠隔無人化施工(N-L-O-S)に対応します。
- リモート操作可能な主な機能
- エンジン始動/停止/緊急停止、基本操作(バケット/アーム/ブーム/旋回/走行)、車両ステータス確認。
- アシスト機能(バケット/ブーム/旋回)、E-フェンス(作業範囲制限機能)、2Dマシンガイダンス・マシンコントロール。
事前配布資料
お問い合わせ
株式会社 小原建設 技術課 小野
[連絡先] TEL:0197-66-3125